老人介護職員が還暦のちゃんちゃんこを通販で買う!

自分は介護施設に10年働いていて、還暦の赤いちゃんちゃんこを購入するかで、何回か問題が起こるんですが、おそらくこの問題っていろんな施設で起こってますよね。

どうしても、高齢者施設と言えば、若くても65歳くらいからの方がほとんどになるんです。

それでも、数年に一人くらいは50代後半で利用され始める人もいるんです。

うちの施設では、60歳になった時に着てもらう、赤いちゃんちゃんこは対象者が少ないって事で購入していなかったので、赤い画用紙でそれらしいのを作ってそれを着てもらっていたんですが、さすがに失礼だという声が上がったので、今後も使う可能性があるから安いのではなくて、ちゃんとしたものを買おうという話になりました。

まぁ今更って言う感じはありましたが・・・

そして、結果として、その人の誕生日までに赤いちゃんちゃんこを買う事になったんですが、今度はどこで誰が買うかって話しになって、年末年始に事務所が休みに入ってしまい、結局その人の誕生日の5日前になって、フリーサイズのちゃんちゃんこがあったので、職場のみんなに確認してもらって承認をもらって、すぐに購入しました。

今回はこちらのちゃんちゃんこを購入しました。

https://amzn.to/3R0Jz5O

誕生日の前日にちゃんちゃんこが届いて確認したんですが、袖の部分も広いので、片麻痺の利用者でも問題なく袖を通すことができそうでした。

正直、買ったはいいが、袖が通らないくらい狭かったらどうしようかと思っていたんですが、現物をみて安心しました。

当日にその利用者に着てもらったんだけど、着脱も介助で簡単にできて、本当に喜んでいました。

最後に、利用者から「自分は病気をしたから還暦のちゃんちゃんこを着ることができないと思っていた。ありがとうございます」って言われて、職員全員で泣きそうになりましたね。

若くて病気になっても、還暦のちゃんちゃんこが着れたと言うのはその人の人生で大きかったんだと思いましたね。

そして、逆に今まで還暦になった利用者に対して、あれでよかったのかと考えてしまいましたね。

もしかしたら、画用紙のちゃんちゃんこを着せられたと思っていたのかなと考えてしまいます。

うちの働いている、介護施設のように還暦の赤いちゃんちゃんこを準備しているところは少ないと思いますので、対象者が少ないからと言わずに、ちゃんとした赤いちゃんちゃんこを利用者に着てもらわないと、この施設はお祝いはしてくれるけど、貧乏くさいなって思われるかもしれないですよ。